カンボジア人が国境の鉄条網を破壊、タイ治安当局がゴム弾と催涙ガスで鎮圧

【タイ・カンボジア】タイ東部サケーオ県コークスーン郡のカンボジア国境で9月17日夕方、タイ側が設置した国境線を示す鉄条網(有刺鉄線)をカンボジア住民が破壊、タイの治安当局がゴム弾や催涙ガス弾を使用して鎮圧した。カンボジア側での報道で、少なくとも23人がけがをした。

 タイ・カンボジア国境紛争の激化に伴い、タイ側は有刺鉄線や古タイヤの設置で国境線を明確に示す行動に出ていた。これに対してカンボジア領土に住むカンボジア住民が不満をあらわにし、16日頃から有刺鉄線を棒で叩いて潰すなどの破壊工作を始めた。

 17日午後4時頃、前日から集まっていた200人ほどのカンボジア住民が、国境線を挟んでタイの治安部隊を挑発、物を投げつけるなど暴れ出した。タイの治安部隊はゴム弾、催涙ガス弾、音響兵器(LRAD)を使用して追い払った。カンボジア住民は後退しつつも、スリングショット(パチンコ)などでの投石を続けたという。衝突は5時過ぎまで続いた。

 カンボジア住民による破壊行為に関し、タイは16日の時点でカンボジアに公式文書で抗議している。

タイ領内のカンボジア人、退去命令に抗議 棍棒持ちタイ治安部隊と対峙

写真:サケーオ・タイ国営ラジオสวท.สระแก้วフェイスブックより

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