【タイほか】株式会社良品計画(本社:東京都文京区)は、フランス・タイ・ベトナムの3カ国で無印良品の旗艦店を新たに出店すると発表した。開業は今冬から来冬にかけて順次行われる。
タイでは2006年にバンコクで初出店し、現在は39店舗を展開している。地元企業との協業やタイ産素材を使った商品開発を進めてきたことが評価され、現地法人は2025年に「Retail Asia Awards」の「ブランド・ストア・オブ・ザ・イヤー賞(タイ)」を受賞した。今回の旗艦店は、バンコク中心部の大型商業施設「セントラルワールド」の4階に入居する。売場面積は東南アジア最大規模の988坪で、地域全体への発信拠点と位置づける。
欧州では1991年にロンドン、1998年にパリに出店したが、その後は縮小していた。今回、パリ中心部リボリ通りに欧州最大規模(約600坪)の旗艦店を開設し、欧州市場での再成長を図る。
ベトナムでは2020年にホーチミンで1号店を開業し、現在は17店舗を展開する。今年は1号店の5周年に合わせ、同店舗を東南アジア最大規模の旗艦店として改装・拡張する。現地には生産管理拠点もあり、生活様式に根ざした商品開発を強化する方針だ。
良品計画は2025年8月末時点で、国内717店、海外757店の計1474店を展開。今回の旗艦店開設を通じ、ブランド認知の向上と既存店の収益改善を進め、グローバル展開を加速させる考えだ。