【タイ】タイ国立天文学研究所(NARIT)によると、9月7日深夜から8日未明にかけて、タイ全土で皆既月食が観測される。現時点の天気予報では、観測時間帯は雲が多く、局地的な降雨もあり得る。
今回の月食は、タイ国内で2022年以来3年ぶりの観測となる。全国どこでも肉眼で確認できるほか、NARITの公式フェイスブックページおよびYouTubeチャンネル「NARIT Thailand」でライブ配信も予定されている。
首都バンコクでは、8日午前0時31分から1時53分までの1時間22分間、月が地球の影に完全に覆われ、赤銅色に輝く「ブラッドムーン」が現れる見込み。
■月食の進行
午後10時29分:半影月食開始
午後11時27分:部分月食開始
午前0時31分:皆既月食開始
午前1時12分:食の最大
午前1時53分:皆既月食終了
午前2時57分:部分月食終了
午前3時55分:半影月食終了
インド神話では、「ラーフ神」が太陽や月を飲み込むことで日食や月食が起こるとされる。タイにも「プラ・ラーフー」として伝わり、全国各地に太陽や月を飲み込もうとする神像が祀られている。
画像:NARIT
ラーフー神(プラ・ラーフー) 写真:newsclip