【タイ】タイ観光警察(ツーリストポリス)は6月1日、スワンナプーム空港でスリを働いたアルジェリア人の男2人(58、59)をバンコク都内のアパートで逮捕したと発表した。2人は役割を分担し、スリや置き引きを繰り返していた。
スワンナプーム空港でのスリは、中国人旅行者からの警察アプリ「Thailand Tourist Police」を通しての被害届によって明らかになった。中国人は5月28日午後6時頃、到着ゲートでバスやタクシーを確認している間、誰かが後ろに近づいている気配を感じ、バッグを開けられて財布を抜かれたという。
警察は同日午後9時半過ぎに被害届を受信、犯行を映していた防犯カメラの映像を確認し、捜査に乗り出した。5月31日にバンコク都内ラームカムヘーン界隈のアパートでアルジェリア人2人を逮捕、被害者のクレジットカードを利用して購入したと思われるブランド品など4万バーツ相当を押収した。
2人はスワンナプーム空港ほかバンコク都内の鉄道駅などでスリや置き引き繰り返していたもよう。1人が実行し、もう1人が被害者からの死角を作ったり気を逸らす動作をしたりなど、連携して盗みを続けていた。スワンナプーム空港へは、都内からエアポートレイルリンクで「通っていた」という。
被害に遭った中国人旅行者は、容疑者の逮捕時すでに帰国していたが、警察からのチャットでの報告に、「感謝します。またタイを訪れて財布を引き取りに行きます」と返答したという。警察は事件に巻き込まれたり被害に遭ったりしたときは警察アプリを利用するか、タイ観光警察の緊急通報番号「1155」に連絡するよう呼び掛けている。