タイ政府観光庁とGrabが観光キャンペーン展開 Z世代と中国ファン層狙う

【タイ】タイ政府観光庁(TAT)と総合デリバリーサービスのGrab(グラブ)が、女性アーティストユニット「LingOrm(リンオーム)」を起用した観光キャンペーン「Grab Amazing Thai Rares」を開始した。タイのZ世代旅行者と中国のファン層を主な対象とし、国内55カ所の新興観光都市をはじめとする「知られざる名所」「郷土料理」「文化祭り」といった旅行需要を後押しする。

 キャンペーンは今年後半の旅行需要喚起を目的に、地方の魅力、地域食文化、各地の祭りを紹介する内容で構成されている。リンオームを「Friends of Grab」として起用し、ファン層の支持を生かして従来の定番ルートを超えた新しい目的地への旅行を促す「ファンダム観光」戦略を強化する。

 Grabはタイ語・英語・中国語の3言語で構成する旅行ガイドブックを制作し、TATの「Feel All the Feelings」キャンペーンと連動して国内11地域を紹介する。ガイドブックは観光情報ブース、空港、鉄道駅、Grabの提携飲食店などで配布され、チェックイン促進や地域消費の拡大を目指す。

 ターパニー・キアットパイブーンTAT総裁は、「主要都市から新興観光都市、隠れた名所まで国内旅行の魅力を広く伝える」方針を示し、「地域の個性や文化を体験したいという旅行者のニーズに応える」と説明。Grabとの協力によってタイ人旅行者への訴求力を高めるとともに、リンオームの人気を通じて海外のファン層にも新しい旅行スタイルを提示できるとした。

 Grab Thailandは昨年、リンオームを起用した「Travel across Thailand, Enjoy More, Trust Grab」キャンペーンを展開し、メディア露出3億件超、地方都市での配車利用48%増という成果を上げたとしている。今回は屋外広告、アプリ内広告、オンライン媒体などを組み合わせた統合マーケティングを展開し、55県で利用できる最大120バーツの割引コード「AMAZING」を提供。キャンペーンは9月6日まで実施される。

 リンオームは、タイの若手女性2人によるアーティストユニット。ドラマ出演やイベント活動を通じて人気を高め、SNSを中心にタイのZ世代から強い支持を集めている。企業タイアップや観光キャンペーンではユニット名「LingOrm」で活動し、映像出演やファンイベントを2人で行うなど、発信力の高さが評価されている。

画像:Grab Thailandフェイスブックより

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