認めたくないタイ与党、「首相解任は無効」と主張 憲法裁は申し立て棄却

【タイ】タイ憲法裁判所は9月10日、ペートーンターン・チナワット前首相の解任を巡る、判決取り消しの申し立てを退けた。与党プアタイ党議員をはじめとする20人の申立人が、「判事の1人が評議に参加する資格がなかった」と主張していた。

 ペートーンターン前首相は8月29日、カンボジアのフン・セン元首相との電話会談での発言が憲法で定める倫理規定に違反したとし、憲法裁から解任の判決を受けた。これに対して申立人は、判事の1人が判決当日に任期を満了、後任が評議に加わったとして、判決は無効と主張した。

 憲法裁はこれに対し、後任判事は8月30日に任命されており、前日の判決には参加していないと説明。申し立ては誤認に基づくとして棄却した。

 プアタイ党はペートーンターン前首相が党首を引き続き務めるが、新政権の発足で下野を余儀なくされ、9日に収監された(党の実質的な支配者だった)タクシン元首相の後ろ盾を失うといった不安を抱えている。党の威厳と支持を維持するために、なりふり構わずの状況とみられている。

写真:タイ首相府

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