タイとカンボジア、重火器撤収、地雷除去、国境部分再開で合意

【タイ・カンボジア】タイとカンボジアは、国境地帯からの重火器および軍装備の撤収、地雷除去、カンボジア国内のオンライン詐欺拠点の撲滅、国境の一部再開で合意した。9月10日にカンボジア西部ココン州で開かれた一般国境委員会(GBC)会合でまとめられた。

 両国はまず、国境地帯に展開している重火器および軍装備を平時の展開状態に戻すことで合意。事務局レベルのスタッフが今後3週間で具体的な行動計画を協議し、一定期間内の完了を目指す。

 地雷除去に関しては、両国合同の委員会を1週間以内に設置。試験的なパイロット地域を定めたうえで除去計画を策定し、1カ月以内に開始する。タイ側では7月以降、カンボジア軍が埋設した地雷で兵士14人が負傷、うち6人が足を失う事故が発生している。

 カンボジア国内を拠点とするオンライン詐欺への対策としては、1週間以内に合同作業部会を立ち上げることで合意。タイ側は既に、カンボジア国内に存在する60以上の詐欺拠点のデータと位置情報を提供しており、9月16日にもタイ東部サケーオ県で両国の警察当局が抑止策を詰める予定だという。

 国境再開では、安全が確保されている検問所(国境通過地点)を経由する貨物輸送の再開を優先的に検討する。タイ側は、東部チャンタブリー県とトラート県の検問所の再開を目指す。

 次回のGBC会合は30日以内に開かれる予定。

写真:タイ陸軍第2軍管区フェイスブックより

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