【タイ】タイ工業連盟(FTI)自動車部会の発表によると、4月の自動車生産台数は前年同月比0.44%減の10万3794台となり、前月比では22.20%減と大きく落ち込んだ。乗用車の生産が前年同月比8.43%減と弱く、内燃(ICE)車の減少が響いた。一方、ピックアップトラックは同3.44%増と堅調だった。
4月の国内向け自動車生産は前年同月比1.70%減の3万6532台。1トンピックアップトラックの国内向け生産は同32.29%増の1万2923台と好調だったが、乗用車の国内向け生産は同16.77%減の2万2398台と弱含んだ。
完成車の輸出向け生産は前年同月比0.26%増の6万7262台。うち乗用車は同8.68%増の1万4252台。1トンピックアップトラックの輸出向け生産は同1.78%減の5万3010台だった。
FTIのスラポン・パイシットパタナポン顧問は、中東情勢の悪化とホルムズ海峡封鎖の影響で「中東向け輸出が大幅に減少しており、今後3カ月以上紛争が長引けば輸出生産が目標未達となる可能性がある」と懸念を示した。
4月の国内新車販売台数は前年同月比2.54%増の4万8394台だが、前月比では19.16%減と大きく落ち込んだ。スラポン顧問は、ホルムズ海峡封鎖などの中東情勢により輸出向け生産が減少し、生産・販売とも前月比急減につながったと説明している。ピックアップトラックは同10.11%減の9831台で、「これまでどおり、金融機関による融資審査の厳格化で購買力の弱さが続いている」とした。
車種別では、乗用車とSUVが前年同月比9.07%増の3万3654台で、全体の69.54%を占めた。バッテリー式EV(BEV)は同27.35%増の1万3882台、ハイブリッド車(HEV)は同41.75%増の1万1204台、プラグインハイブリッド(PHEV)は同5.54%減の1023台、レンジエクステンダーEV(REEV)は同100%増の436台だった。
完成車の輸出台数は前年同月比8.43%減の6万0190台で、前月比25.13%の激減となった。中東向け輸出は前年同月比91.76%減と急減したが、アジア、オセアニア、アフリカ、北米向けは増加し、全体の落ち込みをある程度相殺した。
スラポン顧問は「国内経済の低成長、購買力の弱さに加え、部品メーカーの値上げ要請が続けば、自動車市場にさらなる下押し圧力となる」と述べ、先行きに警戒感を示している。
























