【タイ】ネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を手がけるグリーンカーボン(本社:東京都千代田区)は、北部ピッサヌローク県で進めている水田の温室効果ガス削減事業を強化するため、同県内の国立ナレースアン大学と研究協力に関する覚書を結んだ。水田での間断灌漑(AWD)を活用した排出削減プロジェクトについて、排出量の計測や分析体制を整え、国際的な制度に対応できるカーボンクレジットの創出につなげる。
同社によると、稲作は農業分野におけるメタン排出の主要な発生源とされ、削減対策が課題となっている。同社はタイを重点地域の一つに位置づけ、ピッサヌローク県で現地政府機関や農家と連携し、間断灌漑の実証事業を進めてきた。これまでの調査では、メタン排出量の平均約49%削減や、水使用量の抑制、収量や農家所得の向上といった効果が確認されているという。
こうした削減効果を国際的なカーボンクレジットとして認めてもらうには、排出量を正確に測定し、報告・検証する体制の整備が不可欠となる。このため、農学や環境科学分野で研究実績を持つナレースアン大学と協力し、科学的な裏付けを強化することにした。
覚書に基づき、同社はプロジェクトの設計、事業運営、クレジット創出の戦略策定を担い、大学は温室効果ガス排出量の計測・分析、データの検証を担当する。水田における排出削減効果を精密に評価し、国際的なクレジット制度に対応できるデータ基盤の構築を目指す。
同社は今後、ピッサヌローク県での取り組みをモデルケースとして、タイ国内での展開を広げる考え。学術研究と事業実装を組み合わせた農業分野のカーボンクレジット創出モデルを確立し、東南アジアなど海外市場への展開も視野に入れている。























