ソンクラーンも注目されず、前月比・前年同月比とも減少 4月の外国人入国者数(表付き)

【タイ】タイ観光スポーツ省がまとめた2025年4月の外国人入国者数は、前年同月比8%減の254万7116人だった。前月比でも6%減で、1月より前月割れが続いている。1~4月は前年同期比0.2%減の1209万6120人。

 トップはマレーシアからで前年同月比10%減の36万2636人。前月比では24%増と急増しているが、多くはタイ深南部での越境で、ソンクラーン目当ての来タイとは判断されにくい。

 次いで中国からだったが、前年同月比47%減の31万7213人にとどまった。ソンクラーン効果があってか、前月比では7%増のプラスに転じている。

 3位はインドからで、前年同月比20%増の20万6286人。前月比でも10%増で、順調な伸びといえる。4位はロシアからで同21%増の15万5314人。前月比では34%減と、やはり急減した。

 日本からは18位と大きく順位を下げ、前年同月比7%減の5万8152人。前月比47%減とかなりの落ち込みを見せた。2月には12万人超を記録していた。

 4月はタイ政府が主導してソンクラーン(タイ正月、水かけ祭り)のイベントを大々的に展開し、終了後はその効果を積極的にアピールしていたが、実際には旅行者数を減らしていた。ペートーンターン・チナワット首相は、観光収益が「GDPの14%以上」を占めることに注目し、首相就任早々、さまざまな観光キャンペーンを打ち出してきたが、今年に入ってからは効果が見られず、逆に旅行者数を減らす結果となった。

 年初から続く国際犯罪といった治安問題、3月28日に発生した地震による建物の安全性への疑問といった理由もあるが、観光キャンペーンといえども似たようなパレードが繰り返されるだけで目新しさに欠ける。これからのローシーズンに関しても、「タイは雨が降ったら見るべきところがない」という評価は変わらないもよう。

2025年のバンコク・シーロム通りでの水かけ祭り 写真:newsclip

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