【タイ・米国】タイのピチャイ・ジュンハワーチラ副首相兼財務相は4月17日、相互関税問題に関する交渉のため米国に向けて出発する。イースター明けの21日に米政府代表と会談する予定だ。
ピチャイ副首相は米国に到着後、シアトルで農業、工業、投資分野のビジネス関係者と会談。その後、ピチャイ・ナリッタパン商務相と合流し、21日に首都ワシントンでトランプ政権代表者との会談に入る。
米国がタイに課した関税は36%。タイの両大臣は、エネルギーや農産物の輸入拡大、米国への投資促進、輸入障壁の緩和などを提案する。中国を念頭においた「迂回輸出」についても協議される見込みだ。
タイのメディアは現在、タイ側の交渉材料として、契約済みの「液化石油ガス(LPG)輸入」や「ボーイング機購入」、新たに提案する「トウモロコシ輸入」などを挙げている。
タイ商務省貿易政策戦略事務局(TPSO)によると、タイは米国にとって11番目の貿易赤字相手国。