経済成長率見通しを2.8%から引き下げ、シナリオによって0.5~2.2%

【タイ】タイ国家経済社会開発委員会(NESDC)は5月19日、経済成長率の見通しを従来の2.8%から1.8%に引き下げた。米関税の影響を「直接的に受ける」とし、今後のシナリオを3通り予測した。

 NESDCは今後について、

基本的シナリオ:米国は中国製品に54%を課し、中国は米国製品に34%を課す。世界の経済成長率は2.6%、タイのそれは1.8%にとどまる。NESDCによる現時点での基本的な予測

楽観的シナリオ:米中両国が互いに引き下げ、米国は30%、中国は10%をそれぞれ課す。世界の経済成長率は2.8%、タイのそれは2.2%

悲観的シナリオ:米国は中国製品に145%を課し、中国は米国製品に146%を課す。世界の経済成長率は2.2%、タイのそれは0.5%

と予測している。

 ペートーンターン・チナワット首相は、米政府が相互関税税率を発表した4月3日、「GDPに影響はない。対策はすでに講じられている」と断言していたが、実際には米政府との交渉もままならず、手をこまねている状態。タイ中央銀行は5月2日の時点ですでに、今年の経済成長率の見通しをこれまでの2.5%から2%に引き下げている。

写真:ペートーンターン首相フェイスブックより

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