【タイ】タイと中国による共同事業の高速鉄道プロジェクト(総延長251キロ)でタイ国鉄は12月23日、遅れが生じている契約3件の完工期限を最長2年延長すると発表した。SRT理事会で決定した。
1件目は「契約4-2」で、バンコク都内ドンムアン駅からパトゥムターニー県内ナワナコーン駅の区間。当初の期限2025年1月3日から、新たに2026年10月7日に延長する。構造設計、構造部材の調整、パイプライン会社のプロセスの問題などが理由。
2件目は「契約4-3」で、ナワナコーン駅からアユッタヤー(アユタヤ)県内バーンポー駅の区間。当初の期限2025年1月23日から、新たに2026年4月20日に延長する。収用した土地の引渡しが遅れており、期限延期は2度目となる。
3件目は「契約4-6」で、アユタヤ県プラケオ駅からサラブリー県サラブリー駅の区間。当初の期限2025年1月3日から、新たに2027年2月23日に延長する。収用した土地が計画通りに譲渡されなかったことが理由。
首都バンコクと東北部ナコーン・ラーチャシーマー市を結ぶ高速鉄道プロジェクトは、2017年に着工。当初は2021年に開業する計画だったが実現せず、現在の開業見通しは2027年となっている。