【タイ】タイ投資委員会(BOI)は10月27日、タイで今後プリント基板(PCB)の製造がさらに増えるものと期待を表明した。タイは世界で現在、第5位のPCB製造規模を誇る。
BOIのナリット・タートサティーラサック事務局長は特に、今年6月に投資認可を得た日系のメクテック・マニュファクチャリング(タイランド)によるPCB製造工場立ち上げの9億バーツ規模の投資案件を例に挙げた。最近ではそのほか、2025年稼働予定の台湾の臻鼎科技(Zhen Ding Tech Group)や、昨年に新工場を設立したドイツのSTARTEAM GLOBALなどが話題となった。
PCBは、電気自動車、医療機器、通信機器、スマート家電などの分野での需要が高い。今後は、第5世代移動通信システム(5G)技術、IoT(モノのインターネット)技術、AIロボットなどの分野で需要が高まると期待されている。
BOIが今年1~9月に投資恩典付与を認可した投資申請額は、前年同期比42%増の7225億2800万バーツ(21億7000万米ドル)となり、過去10年で最多を記録した。