亡命中のタクシン元タイ首相、8月10日に帰国か 即収監も

【タイ】タクシン・チナワット元首相(74)の次女でタクシン派政党プアタイ党顧問のペートーンターン・チナワット氏(36)は26日、2008年から国外亡命生活を送るタクシン氏が8月10日に帰国すると、フェイスブックに投稿した。バンコク北郊のドンムアン空港に降り立つ予定だという。26日はタクシン氏の74歳の誕生日だった。

 タクシン氏はタイで汚職などで計12年の禁固刑が確定していて、帰国すれば収監される見通し。ペートーンターン氏は父親の帰国について、「喜び、心配している」「父の決断を尊重する」などと記した。

 タイでは5月14日に行われた議会下院(定数500)総選挙で第1党となった旧野党陣営で革新系のガウクライ党(ムーブフォワード党)、同じく旧野党陣営で第2党となったプアタイ党など民主派の8党が下院で過半数を抑え、政権樹立を目指している。しかし、首相指名選挙では、プラユット軍事政権(2014~2019年)が議員を選任した非民選で王党派の議会上院(定数250)と下院の旧与党陣営に阻まれ、政権発足のめどは立っていない。こうした中、プアタイ党が旧敵である旧与党陣営と組んで政権を発足させ、タクシン氏の帰国を図るという見方が強まっていた。

〈タクシン・チナワット〉1949年、タイ北部チェンマイ生まれの客家系華人。中国名は丘達新。警察士官学校を卒業後、米国に国費留学し、刑法学博士号を取得。帰国後、警察に勤務するかたわら、官公庁へのコンピュータリース、不動産開発などを手がけ、1987年に警察中佐で退職。その後、携帯電話サービス、通信衛星などを展開するタイ通信最大手チン・グループを育て上げた。1998年に政党を設立。地方、貧困層へのばらまき政策を掲げ、2001年の下院総選挙で大勝し首相。2005年の総選挙も圧勝、首相に再選された。王党派との対立が深まり、2006年9月の軍事クーデターで失脚し、公職追放処分を受けた。2007年末の総選挙でタクシン派が勝利したため、2008年2月に帰国。8月に出国し、不在中の10月、首相在任中に妻が国有地を競売で購入したことで禁錮2年の実刑判決を受けた。その後、他の3件でも有罪が確定し、刑期は計12年となった。2008年の有罪判決以来、一度もタイに帰国せず、主にドバイに滞在している。タイの王党派政権は身柄引き渡しを求めてきたが、諸外国はこれに応じず、タクシン氏は有罪確定後も、欧州、米国、日本、シンガポールなどを訪れている。チナワット家のタイ国内の資産約760億バーツはクーデター後に凍結され、タイ最高裁が2010年2月、不正蓄財だとして、このうち464億バーツの国庫没収を命じた。米経済誌フォーブスがまとめた2023年版のタイ長者番付で、タクシン氏は資産総額約21億ドルで13位だった。

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