遺伝性リスクを伴うサイレントキラー「大腸がん」

 

 大腸癌は世界的に最も一般的な癌の一つであり、毎年相当数の患者さんが大腸がんと診断されています。多くの症例は、環境要因や個人のライフスタイルに起因しているのですが、患者の約5-10%はこの疾患を遺伝により受け継いでいることが分かっています。

 遺伝子検査の発達により、遺伝性の異常や突然変異が明らかになり、リンチ症候群、家族性大腸腺腫症、ポイツ・ジェガース症候群など、大腸癌になりやすい約10の病気が特定されています。

・大腸がん遺伝子検査を受けるべき人は?
・50歳未満の結腸癌または直腸癌患者
・50歳未満の子宮内膜がん患者
・多臓器癌または両側癌の患者
・早期大腸癌の家族歴がある、または複数の罹患親族がいる方
・リンチ症候群関連癌の家族歴のある方
・腸管ポリープが10個以上あると診断された方、またはその家族歴のある方
・遺伝的リスクを評価したい18歳以上の方

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