【タイ・日本】日本で薬物密輸の容疑を持たれていたタイ人女性(28)が、不起訴となってタイに帰国した。女性が運んだ荷物にアイス(結晶状メタンフェタミン)が仕込まれていたが、本人に故意はなかったと日本側が判断した。タイ警察は、彼女に日本持ち込みを依頼したベトナム人密輸組織に関する捜査を続けている。
タイでの報道によると、日本の検察当局は、タイ人女性が運んだ荷物にアイスが隠されていたものの、本人がそれを認識していなかったと判断して起訴しない方針を決めた。女性は8月1日に帰国。タイ側での取り調べで「渡航前に荷物を確認したが、コーヒー袋に覚醒剤が入ってなどと疑わなかった」と説明した。
女性は「ing ing」と名乗る人物から荷物を受け取り、箱を開けて中の生活用品を自分の荷物に詰め替えたが、アイスがコーヒー小袋に隠されていたことまでは分からなかったという。警察は、「コーヒーの小袋は市販の簡易シーラーで再封でき、外見からは判別が難しい」としている。
報酬として受け取った3600バーツ(1万8000円相当)についても、女性は「特に不自然とは感じなかった」と話している。日本在住のタイ人向けに荷物を運ぶ仕事を定期的に行っており、料金は品数や旅程によって変えていた。
警察は、依頼主のing ingは実際には「バン」と呼ばれるベトナム人の男性である可能性が高いとみている。これまでの捜査で、バン容疑者は7月8日にタイに入国してバンコク都バーンカピ区内の商業施設でコーヒー製品などを購入していたことが分かっている。バン容疑者は7月14日にタイを出国。荷物を引き受けた女性も同日、福岡に向けて出発していた。
警察は8月3日までに、国際犯罪組織への関与容疑でベトナム人ネットワークの構成員2人に逮捕状を取得し、うち1人を拘束している。もう1人は逃走中。組織の背後関係や日本側の受取人の特定も進んでおり、日本当局と連携して捜査を続けるとしている。
●タイから日本への依頼荷物にまた薬物 福岡空港でタイ人の女逮捕
●日本へのアイス密輸未遂、バンコクでベトナム人の男女6人を逮捕
●日本向け荷物からアイス2キロ、バンコク首都警が捜査


























