【タイ】アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は、タイ国際航空(THAI)の女性客室乗務員(26)がオーストラリアでヘロイン密輸容疑によって逮捕された問題を巡り、タイ空港公社(AOT)と麻薬取締当局に緊急会議の開催を指示した。タイの国際的なイメージ、航空ハブ化政策、さらには2028年を目標とする経済協力開発機構(OECD)加盟の取り組みに影響を及ぼす恐れがあるとし、タイ政府内で危機感が募っている。
アヌティン首相は現在フランスで公務に就いており、指示は同地から出された。会議は7月3日午後に開かれ、AOT、タイ麻薬取締委員会事務局(ONCB)などの麻薬取締当局、航空保安・監督機関などが参加し、空港での検査体制、情報共有、税関・警察・麻薬捜査当局との連携強化が協議される見通し。
タイからオーストラリアへの薬物密輸を巡っては今年5月29日にも、タイ発の便でパース空港に到着したフランス人女性(31)がオーストラリア当局に逮捕されている。荷物検査で「シャワークリーム」と表示されたボトルが見つかり、内容物が1,4-ブタンジオール(BDO)50グラムと判明した。また、筋肉増強の目的などで不正使用される規制薬物のステロイド錠剤40錠を飲み込んでおり、空港で排出させた。BDOは体内に入ると強い酩酊や意識の低下を引き起こす、麻薬と同様の作用を示す化学物質とされる。
タイからオーストラリアへの薬物密輸が立て続けに起きたことにより、アヌティン首相は厳格な対応が早急に必要と判断したもよう。
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