【タイ】政府は、国家の主要輸出品であるドリアンの品質向上に向けた取り組みを強化し、国内外の消費者の信頼確保と輸出拡大を図る方針を示した。品質基準として「4つの禁止」を打ち出している。
農業協同組合省は、世界的な需要増および競争激化、特に最大の輸出先である中国市場を念頭に、ドリアンの品質管理を徹底するよう関係機関に指示。品質基準として「4つのNo(4 ไม่)」――1)未熟果の出荷禁止、2)害虫被害果の排除、3)産地偽装の禁止、4)農薬残留の排除――を掲げ、国際市場での信頼維持を図る。
収穫から出荷までの品質管理を強化中で、具体的には「適熟果の収穫指導」「病害虫管理」「産地のトレーサビリティ(生産履歴)確認」「残留農薬の抜き取り検査」などを実施している。また、収穫期の物流量増加に対応するため、24時間体制での輸出手続き支援を行い、輸送の迅速化とコスト削減を進めている。
政府は2026年のドリアン輸出額を15万億バーツ(75億円相当)超に引き上げる目標を掲げており、「品質と信頼性」が既存市場の維持と新規市場の開拓につながると強調。タイ産ドリアンの国際的なブランド価値向上を目指す。
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