中国ドリアン市場で勢力図に変化 ベトナム、3年以内にタイを逆転へ

【タイ】タイのメディアが英金融大手HSBCの分析として伝えるところによると、中国向けドリアン輸出市場で、長年首位を維持してきたタイの地位が揺らいでいる。ベトナムが急速に存在感を高め、今後3年以内にタイを上回る可能性があるという。

 HSBCの報告書では、ベトナムは2020年に中国向けの正式輸出を開始して以降、わずか3年で4割超の市場シェアを獲得した。2024年の中国向けドリアン輸出額は30億ドルに達し、2005年から中国市場をほぼ独占してきたタイにとって大きな脅威となっている。

 こうした変化の背景には、アセアン諸国と中国の経済関係が過去最高水準に達していることがあるという。中国からの直接投資の増加や、農産物需要の拡大が両地域の結びつきを強めている。HSBCによると、2024年のアセアンと中国の貿易額は9840億ドルに達し、5年連続で中国最大の貿易相手となった。貿易全体では電子・電機製品がおよそ3割を占めるが、競争が最も激化している分野がドリアン市場だとされる。

 HSBCは今後について、米国の政策は不透明感があるものの、中国投資の東南アジアへの流れが大きく後退する可能性は低いとみている。そのような大きな流れの中で、タイは中国向けドリアン輸出市場で今後、苦戦を強いられる可能性が高いという。

●中国向けドリアンでラオスが新たな競合に タイからの輸出に影響も
●ドリアンの輸出総額38億米ドル、97%は中国へ

東部ラヨーン県のドリアン園 写真:newsclip

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