放射冷却素材のSPACECOOL、タイで工場屋根向け実証事業 経産省補助金に採択

【タイ】放射冷却素材を開発・提供するSPACECOOL(本社:東京都港区)は、タイでの大型工場屋根への導入実証事業と、サウジアラビアでの現地生産に向けた実証事業の2件が、経済産業省の令和6年度補正予算による「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択されたと発表した。

 タイで実施する事業では、製造業工場の大規模な屋根に放射冷却素材を導入し、屋根表面の温度低減効果や省エネルギー効果を検証する。あわせて、現地の施工企業と連携し、将来的な普及に向けた体制づくりを進める。高温環境下での工場運営に伴うエネルギー消費の抑制が課題となる中、実証を通じて実用性を確認する狙いがある。

 一方、サウジアラビアでは、酷暑環境に対応した中東市場向け製品の現地生産・供給体制の最適化を検証する。放射冷却素材の現地生産を想定し、供給面やコスト面での課題を洗い出すとともに、同国政府が掲げる脱炭素化や暑熱対策への貢献を目指す。

 同社はこれまで、東南アジアや中東を中心に海外展開を進めてきた。タイでは工場屋根への大規模施工や空調室外機への導入を行い、電力消費量の削減効果を確認している。サウジアラビアでも、政府機関による実証試験で、空調エネルギー消費や二酸化炭素排出量の削減効果が示されたという。

 今回の採択について同社は、これまでの海外での導入実績を通じ、省エネルギー性や脱炭素への貢献が評価された結果だとしている。今後は、建物や空調設備など屋外設備を対象に、エネルギー消費とCO2排出量の削減に向けた取り組みを、タイを含む海外市場でさらに広げていく方針。

 

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