バンコクの新築コンドミニアム、一部で2015年並みの価格 需要低迷で利益率圧縮

【タイ】タイ・コンドミニアム協会が地元メディアに語ったところによると、バンコクの一部の新築コンドミニアム(分譲マンション)は現在、10年前とほぼ同水準の価格で販売されている。需要低迷を背景に、「かつて30%あった利益率を半分にしてでも売り上げを確保している」という。

 都心部のラマ4世通り界隈の新規開発物件は、1平米当たり12万バーツと、これまでの同15万バーツ超から下落。郊外のタープラ区の新規物件も同6万〜7万バーツと、市場平均の10万バーツ超を大幅に下回る。こうした価格は、数年後の完成時に値上がり益を狙う投資家や、入居は急がないので安いうちに押さえておきたいという購入者を引きつけているという。

 また、バンコクとプーケットに拠点を置く不動産コンサルティング会社「ナイトフランク・タイランド」によると、バンコクのコンドミニアム市場は依然回復途上にあり、多くの地区で価格競争に陥っている。

 現在の中心業務地区(CBD)の希望販売価格は平均で、1平米当たり23万9475バーツ。前四半期から横ばいで、前年同期比の24万9744バーツから下落した。在バンコク日本人も多く居住するスクムビット界隈はわずかに上昇しているが、全体的に高級物件は需要低迷が続いている。

 CBD以外でも、1平米当たり12万6897バーツで前四半期の12万8049バーツから下落。郊外では7万2193バーツで同7万2776バーツからやはり下がった。いずれも供給過多と購買力低下が背景にあり、デベロッパーは価格調整で需要喚起を図っているという。

地震後のバンコク、不動産の需要は高層から低層へ

バンコクの街並み 写真:newsclip

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