【タイ】タイ政府は4月8日の閣議で、バンコクのワット・アルン(ワット・アルン・ラーチャワラーラーム)の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産暫定リストへの登録申請を承認した。4月内に申請し、6月から7月にかけて開かれる世界遺産委員会で審査される見込み。
ワット・アルンは遅くともアユッタヤー(アユタヤ)王朝時の17世紀には建立され、現チャックリー王朝(ラッタナーコーシン王朝)のラマ2世の治世で、現代に残る「プラプラーン(堂塔、仏塔)」が完成した。プラーンという名称は、クメール様式のトウモロコシ型の仏塔に名付けられることが多い。「暁の寺」という名だが、チャオプラヤー川を手前に見るときは、夕日を背負う。
タイ政府は今回、「ワット・アルン・ラーチャワラーラーム:ラッタナーコーシン王朝のアイデンティティ」と名付け、将来の世界遺産登録を目指す考えを示した。