【タイ】チャワリット・ヨンチャイユット元首相(93)が重体となり、入院治療を受けていることが分かった。寝たきりの状態で会話もできないという。側近のタイ・サーンタイ(タイ建設)党チャワリット・ウィチャヤスット副党首が自身のフェイスブックで明らかにした。
投稿によると、チャワリット元首相は現在、バンコクのチュラーロンコーン病院に入院中で、「先週見舞いに訪れたところ、元首相は寝たきりで、透析を受け、気管切開を施され、経管栄養を受けていた」という。
チャワリット元首相は1996年11月から97年11月まで第22代首相を務めた。1997年7月にアジア通貨危機(通称トムヤムクン)が発生し、同元首相の責任が問われた。現在では、通貨危機はチャワリット政権前のバンハーン政権時代に端を発しており、当時からの金融自由化政策、とりわけバンコク国際バンキング施設(BIBF)の外貨建て短期資金が過剰な外債依存を助長したと指摘されている。
チャワリット・ウィチャヤスット副党首Chavalit Vichayasuthiフェイスブック
写真:TikTok「prestige_678kj」より