タイの外国人入国者数、9月は11%減 中国からも激減(表付き)

【タイ】タイ観光スポーツ省がまとめた2025年9月の外国人入国者数は、前年同月比11%減の223万5852人だった。10%台の前年比割れが続いており、前月8月の258万3638人からも減少した。1~9月は前年同期比8%減の2411万5328人だった。

 国別ではマレーシアが最多で、前年同月比9%減の42万8712人。今年2月以降、前年比割れが続いている。次いで中国からで、同32%減の32万1309人となった。前月8月の40万9691人からも急減しており、回復の兆しが見えない。3位はインドからで、同21%増の20万7195人。入国者数が順調に伸びている数少ない国の一つで、9月に同国最大の航空会社インディゴによる路線拡充のニュースが報じられた。

 4位は韓国からで前年同月比24%減の10万1672人、5位は日本からで同2%減の9万1610人だった。上位5位は、トップの中国とマレーシアが入れ替わった以外、同様の順位となった。

 アヌティン新政権も重要政策として観光振興を掲げているが、インバウンドはやはり中国に頼らなければならないとみられ、外国人入国者数を回復させられるかは不透明。タイ政府観光庁(TAT)は、政権交代によって棚上げ状態にある「Buy International, Free Thailand Domestic Flights」キャンペーンを実施させたいと発言しているが、観光スポーツ省からは具体的な発言はない。

 同キャンペーンは、タイへの国際航空券を予約する外国人旅行者20万人に対して国内線の往復航空券を無料提供するという試み。計画では9~11月に実施されるはずだった。

タイの「国内無料フライト」案実現へ、政府観光庁が強調

 

 

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