【タイ】北部スコータイ県スコータイ市で7月26日、市内を流れるヨム川が氾濫し、政府施設、住宅、新鮮市場などが水に浸かった。堤防補強のための土嚢(どのう)が崩れ、流れ込んだ水は政府機関が建ち並ぶ区域で水位30センチ、新鮮市場周辺で同40センチに達した。
ヨム川の土嚢は午前11時30分頃に決壊し、川の濁流が市内に押し寄せた。スコータイ県庁は最大500キロの新たな土嚢を川沿いに並べ、堤防を再構築した。世界遺産に登録されているスコータイ歴史公園での被害は報告されていない。
タイ北部では、台風6号だった熱帯低気圧の通過で豪雨が続き、各地で洪水被害が続出している。また、ヨム川は上流にダムが建設されていないことから、スコータイ辺りで毎年というほど洪水被害をもたらす。
写真:スコータイ県広報局