【タイ・カンボジア】タイ陸軍第2軍管区の発表によると、東北部ウボン・ラーチャターニー県からスリン県にかけてのカンボジア国境で7月24日朝から、カンボジア軍によるタイ領土内への攻撃が続いている。10時3分の続報では、「クメール(カンボジア)が『プラサート・タークワーイ』からのタイ侵入を試みる。第2軍管区は砲撃を許可」と伝えている。同プラサートはスリン県パノム・ドンラック郡のカンボジアとの国境線上に位置する。
タイの複数メディアは、カンボジア軍の最初の動きは朝7時35分、パノム・ドンラック郡のクメール遺跡「プラサート・タームアン・トム」向かいでの、武装兵6人の接近と無人航空機の旋回だったと報じている。第2軍管区は8時50分に同プラサートでカンボジアからの攻撃があったと伝えた。
第2軍管区のその後のSNSへの断続的な投稿では、タイ兵の負傷、カンボジア軍のBM-21グラート(旧ソ連製122mm自走多連装ロケット砲)の使用、ウボン・ラーチャターニー、シーサケート、スリンの各県のカンボジア国境での同様の事態の発生、(有事の際の防衛拠点となる)スリン県カープチュン郡へのカンボジアからの攻撃と住民の避難などを伝えている。
●「スリン県の遺跡参拝を」タイ陸軍現地司令官が呼びかけ カンボジア国境問題で
スリン県住民コミュニティのフェイスブックに投稿されたカンボジア軍の攻撃
ชุมชนคนสุรินทร์
写真:第2軍管区が10時35分に発表した、スリン県カープチュン郡の被害状況