【タイ】バンコク都庁(BMA)が2024年末に打ち出した「バンコク都内の道路の健全化」で、プロトタイプに指定されたスクムビット通りを、チャチャート・シッティパン・バンコク都知事らが歩いて視察した。治安、インフラ、交通、衛生などを確認し、不適切な点を指摘していった。
都内道路の健全化は、BMAとタイ警察が共同で交通整理、ホームレスや物乞いの保護、電子タバコや大人のおもちゃといった違法商品の取り締まりなどを徹底していく計画。6月下旬からは、営業が厳格化された大麻販売店の見回りも追加された。対象は王宮周辺、スクムビット通り、ラーチャプラソン交差点界隈、ヤワラート通りといった都内主要地区で、スクムビット通りはプロトタイプとして「スクムビット・モデル」と名付けられている。
チャチャート都知事は7月10日夜、ティーララット・サムレットワーニット副内相らと共に、スクムビット通りのソイ3からソイ21(アソーク通り)へ、交差点を渡って対面を進みソイ24までを視察した。取り締まり強化や改善点として、「大麻販売店」「薬物取引」「浮浪者・物乞い」「公道にはみ出て営業する露店」「違法商品の販売」「無免許運転」「音楽を大音量で鳴らし排気ガスをまき散らして走るトゥクトゥク」「違法停車・駐車による渋滞発生」「ゴミ放置などによる不衛生な環境と清掃不足」「壊れた街灯」「防犯カメラ不足」「絡まった電線」「障害者用歩道の破損」などを指摘したという。
●都庁と警察が協力して「道路の健全化」推進 スクムビット通りをプロトタイプに
●大麻関連の新規則、「処方が必要」も購入は容易か タイ保健省告示
写真:バンコク都庁(BMA)