【タイ】米経済誌フォーブスが7月2日に発表した「2025年版タイ長者番付50(Thailand’s 50 Richest 2025)」で、トップは前年に引き続き、ドリンク剤「レッドブル(クラティンデーン)」のチャルーム・ユーウィッタヤー氏とその一族だった。資産総額は前年比24%増の445億米ドル。
資産の急増は、レッドブルの販売が世界的に好調なことが理由として挙げられる。2024年は全世界でおよそ130億本、129億米ドルを売り上げたという。
2位は、やはり前年に引き続き、大手財閥CPグループのジアラワノン(謝)兄弟だった。資産総額は前年比23%増の357億米ドル。
3位は、前年の5位から順位を上げた、電力会社ガルフ・エナジー・デベロップメントの筆頭株主および最高経営責任者(CEO)のサーラット・ラタナーワディー氏で、前年比30%増の120億米ドルだった。
4位は、前年の3位から順位を1つ下げた、アルコール飲料最大手タイビバレッジや不動産大手TCCランドなどを傘下に持つTCCグループの創業者ジャルーン・シリワッタナパックディー(蘇旭明)氏で、105億米ドルだった。同氏は保有資産の一部を5人の子どもに譲渡しているが、グループ創設者であるため同氏の資産として、長者番付にランクインした。
5位は、前年4位だった、小売店の「セントラル」や「ロビンソン」、ホテルの「センタラ」などを展開するセントラル・グループのジラーティワット(鄭)家で、前年比13%減の86億ドルだった。小売業界の低迷が資産を減らした理由とされる。