【タイ】バンコク首都警察は3月1日、都内バーンケー区のタウンハウスを捜索し、タイ人の男(35)を逮捕、大量の電子タバコを押収した。末端価格は3400万バーツ(1億5000万円相当)に上るという。
タウンハウスの1階には計568箱に詰められた22万7200点、末端価格で2272万バーツ相当の電子タバコが積んであった。2階ではさらに11万6400点、同1164万バーツ相当が見つかった。男は、当初は市場や道端などで売っていたが、取り締まりが厳しくなってきたので最近はネット販売に切り替えていた、と話しているという。
タイでは、電子タバコの輸入、販売、サービス提供が禁止されている。街中の露店などで売られる製品は違法。所持は明確には禁止されていないが、一般的には輸入禁製品のため違法とみなされる。最近の電子タバコはアニメキャラクターを盗用した外観の商品が出回って子どもの目に留まりやすいとし、バンコク都庁(BMA)が警告を発している。タイの地方では実際に、小学生が電子タバコを喫煙して死亡する事件が起きており、ペートーンターン・チナワット首相も2月下旬、「1カ月で電子タバコ問題を解決するよう」タイ警察に要請していた。
写真:Police TV