【タイ】政府は12月17日の閣議で、タイ国家人権委員会(NHRC)からの死刑廃止の提案を却下した。カーロム・ポンポーンクラン副報道官が明らかにした。
同報道官によると、閣議はNHRCの提案を審議したが、「犯罪の性質によっては死刑が必要」とする裁判所の意見を評価した。NHCRは10月10日の世界死刑廃止デーに合わせて、政府に死刑廃止を提案。1)新たな法律の制定で死刑を含めない、2)死刑を唯一の刑罰とする既存の法律を改正し、裁判所による代替手段の検討を可能にする、3)犯罪の性質にそぐわない死刑を含む刑罰の改正、4)死刑制度の廃止、という4段階が示されたという。