タクシン元首相は「仮病で入院」 汚職取締委員会が調査へ

【タイ】汚職取締委員会(NACC)は12月16日、有罪判決を受けていたタクシン・チナワット元首相が帰国時、刑務所に収監された直後に警察病院に移送された件について、収監逃れの疑いがあるとして調査を開始すると発表した。関係者からの重要な証言があり、調査に値するいくつかの証拠が見つかったという。

 タウィー・ソートソーン法相などはこれまで、警察病院での診療記録は存在するものの法的に同元首相の同意がなければ提出できないと、NACCの要請をかわしていた。NACCは今回、入院を許可した法務省矯正局とそれを受け入れた警察病院の職員12人から事情を聴取するという。

 タクシン元首相は2023年8月22日、プライベートジェット機でドーンムアン空港に降り立ち、15年ぶりの帰国を果たした。禁錮8年を宣告されていたため、そのままバンコク都内の刑務所に収監されたが、身柄はその日の夜に警察病院に移された。心筋虚血 高血圧、肺線維症、脊椎変性などの持病を抱え、胸の痛みや高血圧などの症状があったための入院と説明された。

 「入院は刑務所から出たいだけ」の仮病と見る向きが多く、当初から批判を受けていた。刑務所外での治療は法的に120日間のみ認められているが、同元首相は12月22日以降も入院を続け、今年2月18日に仮釈放されて退院した。後の8月31日、恩赦によって短縮された1年の刑期を終えている。

12月13日のタクシン元首相 写真:プアタイ党

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