タイ・カンボジア国境にも犯罪拠点 タイ人2人が自力で脱出

【タイ】東部サケーオ県アランヤ・プラテート郡の地元警察が2月23日、国境を越えたカンボジア・ポイペトのコールセンターに囚われていたタイ人男女2人が自力で脱出し、警察に保護されたと発表した。ポイペトにも特殊詐欺などの犯罪拠点が存在し、1000人規模の外国人が犯罪を強いられているもよう。

 保護されたタイ人女性(22)は、東北部ブリーラム県在中の祖母によって1月27日、行方不明届が出されていた。祖母は、孫が仕事でポイペトに向かったきり連絡が途絶えたと訴えていた。警察は行方不明届を受けた後、タイ人女性が国内の友人にビデオ通話を通じ、「騙されてコールセンターで働かせているので、解放のための身代金支払いで700米ドルを貸して欲しい」と頼んでいたことを突き止めた。そのときの振込先は、カンボジア・プノンペンだった。

 タイ人女性はポイペトのコールセンターに囚われた後、売春、ロマンス詐欺、特殊詐欺の電話などを強要されたがいずれも出来なかったため、タイでミュールアカウントを開くよう言われた。それも断ったところ、「出来ないならほかの組織に売り飛ばす」と脅されたため、もう1人のタイ人男性と共にタイ側に戻ってきた。犯罪組織側の人物との待ち合わせを指示されたが、隙を見つけて逃げ出し警察署に駆け込んだ。

 タイ人女性は知人から、月給2万8000バーツの仕事があると紹介され、自宅までタクシーに迎えに来てもらい、ポイペトに向かった。職場とされるコールセンターの建物はおよそ20ライ(3万2000平米)の広い敷地に建っており、中国人が1000人ほどの外国人に犯罪の強要をしていたという。

 警察はタイ人女性をブリーラム県に連れ戻して祖母に感謝され、そのときの写真を警察ホームページで公開した。

写真:POLICE News Varieties

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