【タイ】タイ商務省が先ごろ、自動車およびその部品が、8月7日に施行されたタイ米相互関税の適用外であることを明らかにした。タイから米国への輸入品は原則、MFN税率などの既存の関税率に19%を加算する「積み上げ式」で運用されている。
自動車およびその部品についてタイ商務省は、「米国の国家安全保障上の措置(米国通商拡大法第232条、Section 232)の対象」と説明。すでに25%が課税されており、19%の上乗せは行われないとしている。「相互関税協定文書(ART Text)においても例外的扱いとして明記されている」という。
タイ商務省はまた、タイから米国への輸出で税率が跳ね上がる「紙皿」についても説明。35%のMFN関税率に、70%のAD(アンチダンピング)関税、さらに19%の相互関税が加算され、合計124%に達するという。