タイ首相、国境での軍事衝突で「安全と主権防衛を最優先」

【タイ】アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は12月8日昼、前日7日から続くタイ・カンボジア国境での軍事衝突について声明を発表した。事態を注視し、治安機関に総力を挙げて国民の安全と国家主権を守るよう指示した。

 タイが国際法と正当な自衛権に基づいて領土の一体性を守る決意を示し、国家安全保障会議で必要に応じて軍事行動を取る方針が確認されたと述べた。軍は規範と人道原則を順守し、国境地帯の秩序維持にあたっていると強調した。

 また、避難を余儀なくされた地域住民には、政府が仮設避難所で住居、食料、水、医療などを提供し、生活と安全を確保すると説明。情報は防衛省と外務省を通じて一元的に発信し、国民に正確で統一された内容を伝えるとした。

 アヌティン首相は、「タイ国とタイ国民は決して暴力を望んだことはなく、我々から一度たりとも衝突を仕掛けたり侵略を行ったりしたことはない。しかし、国家の主権が侵されることは断じて容認しない」と強調。平和と人道を重視しつつ合理的に対応するとし、政府と軍への信頼と支援を国民に呼びかけた。

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写真:タイ首相府

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