タイ保健相が「居眠り運転防止」で啓発 持続的対策で交通事故死半減を目指す

【タイ】パッタナー・プロームパット保健相は12月8日、バンコク都内で開かれた国家政策推進会議「眠いなら運転しない、命を危険にさらさない」に出席し、居眠り運転による事故防止に向けた啓発と持続的な対策を進める方針を示した。居眠り運転は交通事故原因の第3位で、重大事故につながっている。

 保健省によると、タイでは2024年に交通事故で1万7477人が死亡、130万人以上がけがをした。重傷者は22万8018人、障害が残った人は1万489人で、経済損失はGDPの6%相当に達した。

 パッタナー保健相は同会議で、救急医療体制の強化や治療能力の向上に加え、飲酒運転防止など関係機関と連携した安全対策を進めると発表。国家ロードセーフティ計画に基づき、人口10万人当たりの交通事故死者数を2024年の26人から2030年までに12人以下に減らす目標を改めて提示した。

 タイ首相府によると、居眠り運転は睡眠不足、睡眠時無呼吸症候群、持病や薬の影響など運転者の健康状態に起因し、車両の制御を完全に失うため被害が大きい。危険兆候を理解して自己防止策を取るよう国民に呼びかけており、法が未整備である現状を認め、持続的な対策を推進していくと強調した。

写真:タイ首相府

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