【タイ】東北部シーサケート県カンタララック郡で8月2日午後2時半頃、カンボジア軍が打ち込んで不発のままとなっていた砲弾を、治安当局が爆破処理した。現場は、カンボジア軍からの砲弾の直撃を受けて破壊されたセブンイレブンの近く。
砲弾は、BM-21グラート(旧ソ連製122mm自走多連装ロケット砲)から発射されたもので、道路上に転がったままだった。7月24日に攻撃を受け、十数人の死傷者を出したガソリンスタンド併設のセブンイレブンから500メートルほど離れた場所。現地の爆発物処理班(EOD)と、カンボジア国境一帯で地雷処理を行うThailand Mine Action Center(TMAC)が共同で、半径1キロ四方を封鎖して爆破処理を行った。不発弾はもう1発見つかっているという報道もある。
シーサケート県知事は同日、同県の国境地域からの避難民に対し、帰還は公式な通達が出されるまで待つよう要請した。治安当局の安全確認が済んでおらず、不発弾が残っている可能性が高く、ドローンといった無人航空機の飛来も報告されていることなどを理由とした。また、爆発音が聞こえても不発弾の爆破処理もあり得るため、落ち着いて行動するよう求めている。
タイでは現在、無人航空機を見かけた場合は速やかに、24時間対応の国家安全保障ホットライン「1374」に通報するよう呼びかけられている。
写真:Fire & Rescue Thailand