【タイ・日本ほか】ロンドンに本拠を置く国際コンサルティング会社「Henley & Partners」は10月14日、各国パスポートのビザなし渡航可能国数を比較した「Henley Passport Index」を正式に発表した。1位はシンガポール(193カ国)、2位は韓国(190カ国)、3位は日本(189カ国)となった。タイはベラルーシと並んで64位(80カ国)だった。調査対象は199のパスポート(国・地域)と、227の渡航先。
4位から10位は、欧州諸国を中心に複数の国が同順位で並んでいる。ビザなし渡航可能国数は188カ国から182カ国の範囲。
タイは、アセアン10カ国の中で4位。アセアン内トップ3は、1位シンガポール(世界1位)、2位マレーシア(世界12位・180カ国)、3位ブルネイ(世界19位・163カ国)。
Henley & Partnersは、韓国と日本の「1カ国差」について、最新のランキングで両国がいずれも最上位圏にあることを踏まえ、各国のビザ免除交渉や協定の積み上げによって微差が生じると指摘。上位の維持・変動は、戦略的な外交と相互協定の活発さに左右されるとの見解を示した。
また、米国は世界12位(180カ国)で、前回の10位から後退した。ブラジル、中国、ミャンマーなどでビザ免除喪失になったことなどを理由としている。
最下位は97位のアフガニスタン(26カ国)、96位のシリア(28カ国)、95位のイラク(31カ国)。