バンコク都心部で反カンボジア集会「国境紛争の根源はタイ首相」

【タイ】バンコク都心部の戦勝記念塔で8月2日、タイ・カンボジア国境の軍事衝突を巡る、カンボジアを非難する集会が開かれた。数千人が集まったもよう。

 集会を主催したのは「タイ主権防衛統一戦線(United Front to Defend Thai Sovereignty)」という団体で、今回のカンボジア軍の攻撃を、タイ語とカンボジア語で非難した。また、タイ・カンボジア国境紛争の根源はペートーンターン・チナワット首相(停職中)と断言。首相はただちに辞職し、最大与党プアタイ党と連立を組む政党は政権から速やかに離脱し、タイ全政党が国家主権を守りとおす姿勢を見せるよう要求した。

 タイでは、ペートーンターン首相の父親であるタクシン元首相がカンボジアのフン・セン元首相と「仲が良く」、カンボジアを「利する」言動を繰り返してきたと信じる国民が少なくない。今回も、ペートーンターン首相によるフン・セン元首相の「無礼」がきっかけとなり、これまでの蜜月な関係が崩れたことによって国境紛争が軍事衝突に発展したと見る向きが多い。2日に開かれた集会の主催者も、ペートーンターン首相とフン・セン元首相の非公式な電話会談の内容が流出し、カンボジアに甘く見られたことが軍事衝突を引き起こしたと主張している。

 タクシン元首相はタイ・メディアからの両国関係悪化の質問に、「フン・セン元首相との関係は家族的なもので、軍事衝突とは無関係」と答えるにとどまっている。

タイ首相が自軍の司令官を「向こう側の人間」呼ばわり? フン・セン元首相が電話会談の音声を公開

写真:バンコク都庁(BMA)

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