【タイ】アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は11月12日、カンボジアの英字紙「クメール・タイムズ」が「アヌティン首相はワニの涙」と揶揄したことに対し、「そのワニがやり返したとき尻尾を巻いて逃げるな」と警告した。
クメール・タイムズは「戦争のために涙を流す指導者」と題し、アヌティン首相がタイ・カンボジア国境付近で地雷により負傷した兵士を見舞った際の涙を「演出されたもの」と批判した記事を掲載。悲しみを政治的宣伝に利用し、強硬姿勢を隠すための「ワニの涙」だと指摘した。
中部アユッタヤー(アユタヤ)県の水害被災地を視察に訪れていたアヌティン首相は記者団に、「私の涙はワニのそれではない。しかしそのワニが噛みついたとき、カンボジアは尻尾を巻いて逃げるな」とやり返した。
和平宣言に関しては、「違反の発生と同時に無効になる」と述べ、履行停止の正当性を主張。署名式に同席したアンワル・イブラヒム・マレーシア首相や米ドナルド・トランプ大統領への連絡は不要と説明した。
●タイ・カンボジア平和宣言「履行停止」 国境での地雷爆発を受け
●カンボジア国境でまた地雷 タイ兵4人がけが、1人は右足首失う
●タイとカンボジアが「和平宣言」に署名 トランプ米大統領とマレーシア首相が立ち会い




















