バンコク都市鉄道で新たな運賃案、今度は一部路線で「1日40バーツで乗り放題」

【タイ】ピパット・ラチャキットプラカン副首相兼運輸相は、バンコク都市鉄道の一部路線で1日40バーツの均一運賃を導入する案をまとめ、11月18日までに閣議承認を求める方針を明らかにした。対象はパープルラインとレッドラインで、運賃上限20バーツの現行措置が11月末で終了することを受けたもの。

 実施期間は12月1日から翌2026年11月30日までの1年間で、2路線での1日乗り放題となる。優遇措置として、学生は1日30バーツ、高齢者は半額、障害者と子どもは無料とする。メンムン・カード(Mangmoom Card、บัตรแมงมุม)などの既存の交通運賃決済カードや電子決済方式で運賃を支払う。

 都市鉄道に関しては、前政権が全路線で運賃上限20バーツとする計画を立て、10月1日に開始するはずだったが、関連法の成立が間に合わず、政権交代も重なって実施には至らなかった。ピパット副首相は今回、タイ電車公社(MRTA)に全路線を統合管理させる構想を発表。段階的にでも都市鉄道を統一させる政策を進めていきたいとした。今回の1日40バーツ乗り放題が閣議で承認されれば、電車の乗り継ぎはシームレスとなり、都市鉄道全体のうちレッドラインとパープルラインが運賃的に統一されることになる。

都市鉄道のパープル&レッドライン、運賃上限20バーツを11月末まで延長

ピパット運輸相 写真:バンコク都庁(BMA)

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