【タイ】英ファッションモデルのナオミ・キャンベルさんが2月10日、ペートーンターン・チナワット首相を訪問した。タイのファッション産業を国家のソフトパワーに成長させるべく、タイ政府はキャンベルさんと「提携」関係を築いていくという。
キャンベルさんは、タクシン・チナワット元首相の招待を受けて来タイ。ペートーンターン首相に「最後にタイに来たのはいつか」と尋ねられて「1994年」と答え、「タイの人々や気候が好き」と添えたという。
本題のファッション産業に関しては、潜在的なモデルの発掘や積極的なコンテストの開催などで国際的な注目度を引き上げ、タイのソフトパワーとして発信していくことなどを話し合ったもよう。ペートーンターン首相は、「キャンベルさんは顧問ではなく、国としての提携相手」とメディアに説明した。
キャンベルさんは首相訪問に先立ち、タイ国家ソフトパワー開発委員会のスラポーン・スープウォンリー委員長とも会談。タイの恵まれない若者がファッション界で活躍できるよう政府が機会を創出していくことなどで、意見を交わしたとされる。