【タイ】タイ国立スワンドゥシット大学が1~17日に実施した政党支持率調査(回答者1万614人)で、各党の支持率はタクシン元首相派の最大野党プアタイ党が46.2%で1位、2位が野党第2党でリベラル派のガウクライ党で15.4%だった。
3位は与党第2党で財閥、政治閥の集合体のプームジャイタイ党で11.1%、4位はプラユット・ジャンオーチャー首相兼国防相(元タイ陸軍司令官、68)が事実上の党首の新党ルワムタイサーンチャート党で8.7%、5位は与党第3党で現存するタイで最も古い政党の民主党で7.7%、6位は与党第1党で王党派、軍の支持を受けるパランプラチャーラット党で7.1%だった。
プアタイ党は50歳以上で50%以上の支持を得た。ガウクライ党は18~30歳の支持率が37.9%で1位。一方、与党系4党は18~30歳の支持率がいずれも1ケタだった。
プラユット首相は20日に議会下院(定数500、任期4年)を解散した。5月14日に下院総選挙が行われる。各種世論調査ではプアタイなど野党陣営が圧勝する勢いだが、首相指名選挙にはプラユット軍事政権(2014~2019年)が議員を選任した非民選の議会上院(定数250、任期5年)も投票するため、現与党陣営は下院選で130議席前後を獲得すれば政権を維持できる可能性がある。