バンコク地震のビル倒壊、請負業者の中国人を逮捕 容疑はあくまでも外国人事業法違反

【タイ】3月28日の地震で倒壊したバンコク都チャトゥチャック区内の「タイ会計検査院(SAO)」新本部ビル(当時建築中)を巡り、タイ法務省特捜局(DSI)は4月19日、「China Railway No 10 (Thailand) Ltd.(CREC10)」の筆頭株主の中国人を逮捕した。一連の事故での逮捕は初となる。

 CREC10は、中国の国営ゼネコン「中鉄十局」のタイ現法で、タイのゼネコン大手イタリアンタイ・デベロップメント(ITD)とのJV(ジョイントベンチャー)である「ITD-CREC」を形成していた。登録資本金は1億バーツで巨額だが会社の実態はほとんどなく、当初より何かしらの不正が疑われていた。

 今回の逮捕はあくまでも、外国人事業法違反の容疑。タイ人株主3人の名義貸し(ノミニー)が明らかになっており、出資比率は今回逮捕された中国人が49%、タイ人3人がそれぞれ40.7997%、10.2%、0.0003%だった。タイ人3人にもすでに、逮捕状が発行されている。

 DSIはビル建設に関わる多くの資料を押収済みで、今後もビル倒壊の原因となったであろう不正を追及していく。

ネット民が中国系請負主の事務所へ「あまりに貧弱」バンコクのビル倒壊事故

【更新】倒壊ビルの中国系業者らが「タイ人名義借り」や「脱税」 タイ会計検査院にも疑いの目

国内外のメディアがウェブサイトに掲載している、中国人逮捕の写真

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