タイの空港、10月から「持ち主不在」での手荷物開封を許可

【タイ】タイ民間航空庁(CAAT)は10月16日、空港での保安検査で預け手荷物に危険物や禁止品が含まれている疑いが生じた場合、持ち主不在のまま開封できる新ルールを導入する。乗客を呼び出して到着を待つ必要がなくなることで、処理にかかる時間を節約して航空便の遅延を防ぐことが可能となる。

 今回許可される開封は、爆発物、禁止品、危険物など航空機への持ち込みが認められない物品が検知された場合に限り適用される。通常の手荷物を任意に開封する権限を与えるものではなく、国際基準に沿った航空保安の強化が目的だとしている。

 同ルールは今年2月に告示され、タイ空港公社(AOT)や各航空会社が人員配置、手順、乗客への周知などの準備を進めてきた。新たな検査手順では、■禁止品や危険物の疑いが合理的に認められる場合のみ開封、■乗客立ち会い不要、■指定エリアで実施、■開封と検査の過程を記録、■誰が検査を行い何が見つかったかを確認できる証拠を保管、■手荷物内に「開封・検査済み」の通知を必ず残す――ことが義務付けられる。また、保安要員は検査で発見した禁止品を押収し、関連法令や保安手順に基づいて処理する。

 乗客に対しては、アメリカ運輸保安局(TSA)が認証したTSAロックなど、国際的に認められた手荷物用ロックを使用するよう推奨している。保安要員が専用ツールで開錠できるため、検査時にスーツケースや鍵が破損するリスクを減らすことができる。検査によって手荷物が損傷したと疑われる場合は、航空会社またはCAATの苦情受付窓口を通じて申し立てができ、状況が調査される。

画像:タイ民間航空庁(CAAT)

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