【タイ】南部プーケット県のパートーン(パトン)行政当局は9月20日、ユダヤ教団体「シャバド財団」が9月22、23日に予定しているユダヤ教の新年行事で、ビーチなど公共の場での開催を申請した件について、屋内のみ許可したと発表した。パレスチナ支援団体がプーケット県知事に、「当局が認めれば、ガザでのイスラエルの行動を非難してきたタイ政府の立場と矛盾し、イスラム教徒が多い地域で緊張を高める恐れがある」と書簡を送っていた。
パートーン警察署のチャルームチャイ・フンサワット署長がシャバド財団の代表と話し合い、宗教儀式は「屋内施設に限って実施可能」と伝えた。公共の場で行うことは「社会的に敏感な問題」であるとし、これまでも許可は一切出していないと説明したという。
パートーン行政当局は、こうした措置は地域の秩序と住民や旅行者の安心安全を守るためのもので、プーケットの観光地としてのイメージ維持にもつながると強調している。