【タイ】北部ターク県メーソート郡のヤード(自動車集積場)で3月18日午後7時頃、大規模な火災が発生した。午後9時半頃にはほとんど鎮火したが、400台停めてあった中古車のうち、半数の200台が全焼したもよう。
火災が発生したヤードはタイ・ミャンマー第2友好橋の近くで、税関によって押収された中古車がほぼ2年間、放置されていた。警察が詳しい原因を調べるとしているが、最近続く猛暑、乾燥、強風の影響で、車体が熱を持って発火し、燃え広がった可能性があるという。
メーソートにはミャンマー向けの中古車を集積する数十箇所のヤードが存在、主にミャンマー人が国境を越えて買い付けにくる。中古車はたいてい、日本から船で運ばれて東部チョンブリー県のレームチャバン港に下ろされ、陸送でメーソートまで運ばれる。自動車のほか、日本からの中古自転車も大量に集められている。
国境の向こうは、特殊詐欺や人身取引を行っていた犯罪拠点の存在で知られるようになったミャンマー・ミャワディー。ミャンマー軍とカレン族などの少数民族勢力による武力衝突が起こると国境が閉鎖され、中古車をミャワディー側に送ることができなくなるという。現在も犯罪拠点を巡る国際問題で、国境の行き来は制限されている。
写真:Fire & Rescue Thailand