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旅行者・観光客の減少に歯止めかからず 5月の外国人入国者数227万人(表付き)
【タイ】タイ観光スポーツ省がまとめた2025年5月の外国人入国者数は、前年同月比14%減の226万6574人だった。前月比でも11%減で、1月より前月割れが続いている。1~5月は前年同期比3%減の1436万2694人。
トップはマレーシアからで前年同月比13%減の36万2636人。マレーシアからの入国のほとんどは、タイ深南部国境の越境。タイ深南部では今年2月からテロが激化しており、それに伴ってマレーシア人の足も遠のいている。
次いで中国からで、前年同月比45%減の31万292人。4月はソンクラーン効果で3月より増加したが、5月で再び減少した。
3位はインドからで、前年同月比15%増の22万8544人。前月比でも11%増で、入国者数が最も順調に伸びている国のひとつ。
4位は韓国からで、前年同月比27%減の9万1178人。1月以降、6~30%という急減を記録しているが、5月は半数近く数を減らしたロシアを抜いて4位となった。
5位のロシアは、前年同月比3%増の8万3627人。前年比では増えているものの、今年1月の25万5920人から徐々に減っていき、4月の15万5314人からはほぼ半減した。
日本からは、4月の18位から9位へと順位を取り戻し、前年同月比3%減の6万9378人となった。4月はソンクラーン(タイ正月、水かけ祭り)が催されたが、3月28日に起きた地震を理由に前月比でほぼ半減した。
タイ観光スポーツ省は最近、「欧米からの来タイが好調」としてターゲットを中国から欧米諸国にシフトする素振りを見せていた。しかし、ヨーロッパ全域からのタイ入国者は前年同期比では1~5月18%増と好調に見えるが、単月では1月の108万94人から毎月減少、5月は1月の3分の1程度の36万6631人にとどまった。
米国からも、前年同期比では1~5月11%増と好調を思わせるが、1月の11万8038人から徐々に減って5月は6万8251人にとどまり、ヨーロッパからの入国者と同様の傾向を示している。
タイ政府は最近、中国人旅行者呼び戻しのためのイベント「サワディー你好」を開催。中国に頼らざるを得ない現状が明らかとなった。