タイ元百貨店幹部が社内システムを不正侵入 損失額1000万バーツ超

【タイ】タイ警察サイバー犯罪捜査課(CCID)は4月9日、百貨店の社内コンピューターシステムに不正侵入して業務に深刻な支障を与えたとし、同店の元ネットワーク部門幹部の男を不正アクセスなどの容疑で逮捕したと発表した。損失額は1000万バーツ(500万円相当)を超えるとみられる。

 男はバンコク都内の有名百貨店でネットワーク部門の上級管理職を務めていたが、事件前に解雇されていた。バンコク北郊ノンタブリー県の系列店から今年1月、「社内システムがハッキングされて全社的に使用不能になった」との被害届が警察に寄せられた。システム障害が発生した際、複数の端末画面が暗転し、「CIO Get Out(最高情報責任者は出て行け)」とのメッセージが表示されたという。

 百貨店側が調査したところ、業務用の情報システム、取引先や納入業者が利用するシステムなどが破壊され、通常業務が行えない状態が12時間以上続いた。管理者権限のパスワードを変更することで復旧したが、営業停止などによる損失は1000万バーツに上った。

 捜査の結果、警察は元幹部の男が犯行に関与した疑いが強いと判断し、裁判所から逮捕状と家宅捜索令状を取得。バンコク都内の自宅を捜索し、ノートパソコン、タブレット端末、携帯電話などを押収した。

 男は取り調べで不正侵入を認め、「経営陣との個人的な不満から嫌がらせのつもりで行った。これほどの大きな被害になるとは思わなかった」と供述しているという。警察は、他人のコンピューターシステムへの不正アクセスやデータの破壊・改ざんなどの罪で送検する方針。

写真:POLICE News Varieties

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