【タイ】北部タイで大気汚染が深刻化している。3月末から4月初めにかけ、チェンマイおよびチェンラーイの両県で微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が連日、健康に深刻な影響を及ぼす水準に達している。森林火災の拡大に加え、周辺諸国から流入する煙霧が重なったことが主因とされる。
チェンマイ市内では、国際的な空気質指標で世界最悪レベルとされる日が続き、AQI(大気質指数)が200を超えた。郊外の一部観測地点ではPM2.5の平均値が1立方メートル当たり300マイクログラムを上回る異常値も記録され、当局は屋外活動の自粛を呼びかけている。薬局では高性能マスクの需要が急増し、観光業への影響も広がっている。
チェンラーイ県でも状況は深刻で、メーサーイ郡など国境に近い地域を中心にPM2.5の平均値が200マイクログラムを超える地点が相次いだ。自治体は散水作業や住民への注意喚起を強化し、一部地域では災害対策レベルでの対応が取られている。
現地では呼吸器系の症状を訴える患者が増加しており、専門家は短期間での改善は難しいとの見方を示している。政府は森林火災対策や越境汚染への対応を急ぐ一方、住民に対して不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。
AQIの国際的な目安は、■151~200:不健康(全ての人に影響)、■201~300:非常に不健康、■301~:危険(緊急事態)となっている。PM2.5濃度はタイの基準で、■37.6~75マイクログラム:健康に被害が出始めるレベル(オレンジ色)、■75.1マイクログラム~:健康に被害を及ぼすレベル(赤色)」。
写真:レスキュー隊「1677(ร่วมด้วยช่วยกัน)」フェイスブックより

























